岩手県遠野市(JCC:0310) 貞任高原
この移動地ガイドで、同じ遠野市の荒川高原を以前に紹介させていただいています。
遠野市にはいくつか高原があり、特に南~南西方面に開いていて車で入れる道路が取りついている
荒川高原とこの貞任高原(さだとうこうげん)・高清水山などは、移動に適していると思います。
この運用の年にはHFHBでのヨーロッパとのショートパススケジュールもあったので
北西方面にも開いたこの高原を選びました。
この貞任高原は、風力発電機が立ち並ぶ標高およそ800〜900m程の高原で、
遠野市街からは北東、荒川高原からは南東にあたります。遠野市街からそこそこ近い事もメリットです。
風力発電機が立ち並ぶだけあって、比較的風が強い事が多いようで、
その場合は大きなアンテナの設営には注意が必要です。
高原の道路は舗装ですが、決して幅は広くはないので南のエリアを狙う場合は、
途中に何箇所かある南西〜南南西方向に視界が開けて広くなった場所で運用してください。
50MHzのGWでは、5mH 5ele八木程度で、1エリアと交信可能でした。
この高原は隣の釜石市(JCC:0302)と境界を接していますが、道路のほとんどは遠野市側を通っています。
高原の北側の五郎作山まで入ると完全に釜石市側に入りますが、南と北に視界がきかなくなりお薦めは出来ません。
途中に両市の境界を接する広くなった場所もありますが、現地に三角点や境界線を具体的に示すものは何もなく、
加えて頼りの国土地理院の地図も、道路や小ピークの位置関係は正確なのでしょうが、
この場所で市境を判断するのに重要な参考になる風力発電機の位置が、地図と実際とで微妙に合わず、
判断を迷わせます。 (風力発電機の多くは、釜石市側か市境に建っているようです)
もしここで釜石市側からの運用も希望される場合は、JARLの規定にもある「不明確な場合は本人の宣誓を優先する」
を適用して慎重に判断する必要がありそうです。
現地でのビデオはここをクリックしてご覧下さい。
南西~南にかけての鳥瞰図です。南南西~東~北西くらいの間が開いています。
この運用地からは真北は直近の五郎作山などがかぶり、望めません。
現地の拡大地図です。
少し引いた地図です。
南方向のCGビューです。
貞任高原ー新宿間断面
貞任高原ー新宿間直線