神奈川県横須賀市(JCC:1102) 猿島
世界のアマチュア無線家の中では、国や地域・行政区分などによって分かれた
「カントリー」ごとの交信数を競うDXCCが人気ですが、
同様に決められた分類での「島」の交信数を競うIOTAも人気が高まっていますね。
また日本国内でも、国内独自の区分によるIOTAがあるようで、
ここのところとみに国内の離れ小島の移動が多くなっているように聞こえます。
今回案内の猿島にも「AS-117-041」という番号が割り振られているようです。
猿島は、神奈川県横須賀市の沖、東京湾内に浮かぶ
東京湾内唯一の自然島(埋め立て等の人工島ではない)で、無人島です。
しかし実態は横須賀の三笠公園からフェリーが運行されている観光の島であり、
ビーチなどもあるため特に夏は混雑する島です。
無線の移動運用に関しては、もちろん車で行ける場所ではない為、
「担ぎ上げ」がスタイルの基本となり、設備的にはかなり制約を受けます。
島での泊まり込みも禁止されており、フェリー運航時間内の昼間だけの運用になります。
この為、島ニーズの割には運用は多くはなく、
おもしろい穴場的な移動地かも知れません。
小島の為特別に高い場所はありませんが、展望広場が海抜40m弱あり、
机と椅子があるのでそこから運用するといいでしょう。
また広場には展望台もありますが、残念ながら老朽化の為
立ち入り禁止となっています。
ロケは周りが海ですので直近に障害物はありません。
しかし、四方とも立ち木などの為実際の眺望はききません。
また、西方面は海を隔てて三浦半島の山がありますので、
V・UHFでは若干の影響があるかも知れません。
また、最新の島内の様子は「グーグルストリートビュー」が
桟橋や運用した広場も含む主だった場所に通っていますので、そちらでも確認いただけます。
フェリー乗船の際にはこのような制約もあり、
荷物は出来るだけコンパクトにまとめた方がいいようです。
ちなみに私の荷物はこのようになりました。
一つのバックに無線機器, 一つのバックに水・食料・筆記用具・衣類,
長モノは伸縮ポールとGPです。
現地で店開きした状況です。
まだまだ軽量化の余地があるラインアップです。
アンテナは、机のすぐ脇に柵がありますのでそこに伸縮ポールを
くくりつけて設営しました。
写っているアンテナは、144/430MHz GPとHFのDPです。
またこのスタイルで、同軸は10mで十分でした。
猿島側の桟橋です。混雑時にはこの写真のような双胴船タイプの船が使われています。
おそらくこの桟橋も、今は新しくなっていると思います。
現地から北は東京湾のみです。邪魔するものはありません。
一方西は、三浦半島の山々が邪魔をします。VHF以上では影響を受けます。
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