秋田県湯沢市は、秋田県南部内陸の中心都市です。
関東方面からのアクセスとしては、山形県内からR13号を北上するのが一般的ですが、
多少大回りになりますが、東北自動車道→秋田自動車道→湯沢横手道路で入る手もあります。
その湯沢市街の南南東方向に位置し、昔から信仰の山としても崇められているのが
この東鳥海山です。
ここは湯沢市で車で入れて50MHzで関東との交信も望みうる数少ないポイントの一つです。
車で上るルートは、JR上湯沢駅近くから東方向の関口地区をめざし、
市内川沿いの林道から登ります。
(この林道の入口まではグーグルストリートビューが通っており、画像でも確認が出来ます。)
★林道の入り口は『 39°07'45.86"N 140°30'35.38"E 』です。
グーグルアースの検索にコピペしていただいて、ボタンを押せば現地に飛びます。★
途中無人の神社を経由して、標高 777mの頂上まで道がつながっています。
しかしこの林道は、道の状態が決して良くありません。
場所により傾斜が急な上ガレていたり、少々雨が降るとすぐ道いっぱいに大きな水たまりが
出来て大変滑りやすくなります。
車は最低限 4WDが必要です。
私は当時普通の街乗り 4WDでしたが、それでも心配でいつも決行日前一週間近く雨が降らなかった
タイミングを選んで移動しました。
頂上の様子とそこからの南のロケーションは、ビデオと添付資料の通りです。
頂上は大きめのアンテナと四方にステーを張れるスペースがあります。
また一般の観光客と参拝客はほとんど神社までで、よっぽどでないと頂上には来ません。
南のロケですが、少々先に以前にもこの移動地ガイドでも紹介した新庄市の杢蔵山を含む
神室山地が立ちはだかります。
しかし、これは他の湯沢市どこでも同じ条件です。
関東方面のグランドウェーブにはこれを乗り越えた上、更に福島・山形県境の吾妻連峰、
関東北部の山々を越す何段かの山岳回折になります。
50MHzの事例で信号強度は、ビデオの設備で十分関東とも交信可能でした。
しかしやはり、新庄市の杢蔵山から運用した時と比べて、
ちょうど神室山地を越す分の「信号の落ち」は明確に感じました。
特にグランドウェーブが伸びる時期の移動がいいでしょう。
尚このポイントは、どうも地元のアマチュア局が特に国内コンテストの際に
使用されているらしい様子がありました。
鉄パイプが土台として埋め込んである一角があり、コールサインが書いてありました。(笑)
コンテストのタイミングは避けた方がいいかも知れません。
また湯沢市に関しては、もうひとつ東成瀬村との境界の峠の移動地もガイドしています。
車が4WDでない方や、ハードなダートは走りたくない方などは、そちらもぜひ参照下さい。
運用地から南の鳥瞰図。神室山地が関東方面をブロックします。それでも50MHzで弱いながらも関東と交信できる不思議な場所です。
この東鳥海山から神室山の向こうの新庄市の杢蔵山・その先にかけては関東方面にいい山岳回折のルートになっているのかも知れません。
北向きの鳥瞰図。さえぎるものはありません。北方面に局がいるかどうかだけの問題です。
現地の拡大地図です。
現地から南中心のCGビューです。
現地から都心までの直線図と断面図です。