今回は関東の皆様にはおなじみの場所、箱根の外輪山、
「金太郎」で有名な金時山の登山口での運用の案内です。
アクセスは、足柄峠からダート（一部舗装）の林道を金時山側に入ればすぐです。
5分ほど走れば終点となり、そこの駐車スペースから運用するといいでしょう。
箱根の外輪山のこの一帯は、神奈川県と静岡県の県境にあり、
多少場所を動けばどちらからでも運用できます。
このポイントでは、東側にせり出した駐車スペースでは南足柄市で運用し、
西側の駐車スペースでは小山町で運用できます。 （注1）及び2018年3月追記部分参照
現地の状況は、写真やビデオを参照ください。
ただこれらの場所は、ハイキングシーズンになりますと、
朝早くから駐車場がどんどん登山客の車で埋まってきます。
時間には注意下さい。
最悪の場合は、このポイントから足柄峠側にだいぶ戻った場所に
もう一つ広い駐車場がありますが、
標高をだいぶ落とす上に、都心方面に目の前の矢倉岳がかぶってきますので、
特にV・UHFでは条件が悪くなります。
むしろUHFでは、逆側の真向かいが富士山になりますので、
そちらにぶつけて反射を利用した方がいいかも知れません。
都心方面には途中丹沢の大山がかぶりますが、
もともとお互いの距離も近いので、さほどの影響はなく
V・UHFとも強力な信号で交信出来ています。
（注1）
今までのこの場所での長い、多くのアマチュア局による運用の歴史の中で
多くの皆さんが南足柄市と駿東郡小山町の両方の運用を楽しまれていらっしゃいますので
このコーナーの中でもそのように取り上げさせていただいております。
しかし、どうも実際の境界線は多少微妙かも知れないところがあります。
国土地理院の地図では、車止めの前は南足柄市に。峠に近い駐車スペースは小山町に属するように見えます。
しかし実際の管理上で車止めの前は、下5枚目の写真にもあるように小山町がコントロールしているように見えます。
2018年3月追記：
小山町と南足柄市両方の役場にこの一帯の境界についての見解をうかがってみました。
小山町の回答（メールコピー）：車止めの前・峠近くの駐車スペースともに
『お尋ねの駐車スペースは、どちらも小山町域（静岡県域）に在しております。
行政界と道路が近接しているため、部分的に南足柄市側（神奈川県側）に道路が入る場所も
ございますが、今回お尋ねの2箇所につきましては、どちらも小山町域（静岡県域）内に
ございます。』
ただしその小山町も、車止めから少し足柄峠側に下った「夕日の滝」からの登山道との合流点にある
道路から東側にせり出した駐車スペースは「南足柄市側」と認めています。
一方、南足柄市の回答（問い合わせメールフォームが無いので電話による問い合わせの回答）：
『この一帯は境界線未確定地域で、それぞれの駐車スペースがどちらに属するのか決まっていません。』
見解が分かれています。
どうやらこの場所は常識の範囲内で、JARLの言う「本人の宣誓を優先する」という
項目を適応するしかなさそうです。
東京以北は丹沢の裏側になりますが、ここまで来ていれば50MHzではある程度の強さで交信可能です。
真西は開いています。ただし西南西～南西までいくと金時山の稜線と愛鷹山がかぶり、50MHzではその方向はそれほど強くありません。
足柄峠に近い低いほうの駐車スペースからの鳥瞰図。
ここまで下がると神奈川・千葉方面には問題ありませんが、東京以北の50MHzには影響が出ます。
144MHz以上は逆側の富士山反射がいいでしょう。
この場所は、国土地理院の地図では小山町側に入っていますが、他のほとんどの地図は南足柄市側に入っています。
小山町役場の話では小山町に属するとの回答で、南足柄市の説明では境界線未確定地との事です。
車止め近くの東側にせり出した南足柄市側と見られる駐車スペース
駐車スペースの一番奥の車止め。小山町側がコントロール（？）
その車止めの内側から駐車スペースを撮影。
真正面に富士山がこのぐらいに見えます
車止めの前の運用地の拡大地図です。国土地理院の地図を見る限りは両方とも南足柄市側に見えます。
しかし、一番奥のゲートの前は実質小山町が管理しています。
下は足柄峠からすぐの駐車スペースです。こちらはこの地図でも小山町側に見えます。
しかし、各種の地図によっては南足柄市側になっているものもあります。
少し引いた地図です。最寄りのICは東名の御殿場ICか松田ICです。
車止め前のスペースからの東側中心のCGビューです。手前の矢倉岳が、奥の丹沢山系より低く見えます。
車止め前のスペースからの西側中心のCGビューです。
足柄峠近くの低い方の駐車スペースから東方面のCGビューです。手前の矢倉岳が後ろの丹沢山系より高くなり、おおいかぶさる感じになります。
同じく低い駐車スペースから西方面のCGビューです。