折爪岳は、岩手県北部の二戸市と九戸村にまたがってそびえる独立峰です。
標高は 852mほどですが、その四方への眺望は大変素晴らしいものがあります。
頂上には電波施設が建ち並んでいますが、その南側の別のピークが広くなっており、
そこで運用するといいでしょう。
「どうぞここで無線をやってください」と言わんがごときの広場があります。
この広場には、展望タワーがあります。
添付ビデオもそこからの画像ですが、今では更に高いタワーに建て替えられています。
ただ残念ながら今のタワーは、無線のアンテナを据え付けられるような構造には
なっておりませんので、広場にて持参のポールでアンテナをあげる必要があります。
それでもとにかく、このすばらしい眺望をビデオと資料でとくとご覧ください。
50MHzの運用では、南関東方面には 550Km近い距離となりますので、
やはり山岳回折とダクトを併用した伝搬になります。
また、距離的に近距離 Esも狙える距離でもありますので、気候も含めて考えた
ベストの移動時期は、Es狙いで 6〜7月上旬。
山岳回折+ダクト(若しくはグランドウェーブ)狙いで
7〜9月位ではないでしょうか。
私は何回もここから運用していますので、両方の伝搬を経験していますが、
50MHzで Esに頼らない伝搬でも、十分に南関東と交信は可能でした。
また、北方面でもグランドウェーブで JA8南部が非常に強力に交信できます。
アクセスにはいくつかのルートがありますが、
八戸自動車道の一戸I.C.から二戸市内を経由して山道を登るコースと、
同じく九戸I.C.の北側から山道を登るコースの二つが一般的です。
また、頂上の電波施設の中にはテレビの中継局がありますので、
特に電波の質には注意ください。
以前(だいぶ昔のテレビがアナログの時代のようですが)、実際トラブルがあった話を聞いています。
一部の地元の方は、今でもあまりここからの無線の運用を快く思っていない
方もあるやに、地元のアマチュア局からおうかがいしたことがあります。