福島県いわき市(JCC:0715) 三大明神山
福島県いわき市は、自治体の平成大合併が始まる以前は
日本一広い市でした。
加えて、なだらかな阿武隈山系に林道が多く走り、
移動ポイントがたくさんあります。
アクセスの良い観光地「湯ノ岳」「水石山」などが有名ですが、訪問者が多いです。
運用環境を考えて、穴場的な移動ポイントを最初に紹介させていただきます。
私が好きだったのは、湯ノ岳の奥に位置する「三大明神山」です。
車ですと、常磐高速の「いわき湯本I.C.」で降りて、
すぐ脇の湯ノ岳を目指して登ります。
頂上展望台には入らず、そのまま直進してダートに入り、
椚合林道を経由して枝線よりビデオの場所に入れます。
現地では東北電力の中継所の前が広くなっており、そこから運用するといいでしょう。
林道本線からも外れているので、まずよっぽどでないと人は来ません。
眺望も、ターゲットとしたい南関東方面に、ビデオや添付資料のような開け具合です。
このいわき周辺は、どうしても茨城北部の似たような標高の山が邪魔をしますが、
50MHzでの何回かのトライアルの平均ですと、大きな差ではありませんが
湯ノ岳や水石山よりG.W.の飛びが良かった印象を持っています。
最後に余分な話題を一つ。
私は90年代のほとんどを福島県で過ごしましたが、当時の常識では
「奥羽山系にはクマがいるが、この阿武隈山系にはクマはいない。」と言うのが定説でした。
ところが時は流れ、今ではそれは通用しないようです。
このいわき市内でも特に大震災以降、二枚目の写真にある「田人地区」,その他にも三和・川前・小川地区で目撃情報があります。
これはすでに「はぐれグマ」がたまたま出てきたと言う状況ではありません。
この運用地も人里から離れた山奥です。長時間の滞在の際には念のため注意下さい。
現地の状況です。(ビデオも参照ください) この移動地の売りは同じいわきの水石山や湯の岳と異なり、まず観光客は来ない事です。
時々林道ドライブ好きの車やバイクが来るくらいです。週末の運用で電力会社の作業車と鉢合わせになった事はありません。
現地から南西方向向け鳥瞰図。地上から見た目先の阿武隈南部の山を越せば関東平野です。
50MHzGWで弱いながらも愛知三重との交信実績もあります。
北は、現地の電波施設北側の尾根が邪魔をして、一番広くなっているところからは望めません。
ただし、少し場所を西側にずらせばこの眺望が得られます。(ビデオ参照)
湯の岳を通り過ぎた後は、間違ってハンモックガーデンに入り込みさえしなければ、下の道順で現地に入る事が出来ます。
もし移動にお使いの車のナビが林道までは案内しない場合は、各左折ポイントは下の北緯・東経を利用して事前に
グーグルアースとストリートビューで確認いただく事をお薦めします。
湯の岳展望台を通り過ぎた後、林道の中で道を曲がるキーとなるT字路・Y字路は下記の通りです。
左折1 『 37°02'52.67"N 140°46'54.48"E 』 ストリートビューあり
左折2 『 37°03'02.40"N 140°46'53.49"E 』 ストリートビューあり
左折3 『 37°03'19.45"N 140°46'09.81"E 』 左折でストリートビューは途切れます
左折4 『 37°03'19.51"N 140°45'26.01"E 』 ここに来る手前で日中であれば左手に運用地にある鉄塔が見えます
いずれも上のかっこの中をグーグルアースの検索にコピペすれば、現地の景色がわかります。
現地のもう少し引いた地図です。
現地からの南西方向のCGビューです。
現地から都心方面の直線図です。
その直線上に、見事に筑波山のピークが重なります。 しかしここでの何回もの50MHzの運用では、
あまりその恩恵を授かったグランドウェーブの伸びには巡り合わなかったように思います。
解析しきれておりませんが、おそらくその手前にかぶる阿武隈山系最南端の山々に、回折に適したナイフエッジの山が無く
それがだらだらと続いている事が影響しているように思っています。
それでも同じ地域の湯ノ岳や水石山よりは、ここは南関東に向けては多少良かったように感じています。
現地から都心までの断面図です。
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