重要な情報変更による追記あり。赤文字と青文字の部分も注意してお読みください。
ここもコンテストになると、必ずどなたかが運用される移動運用のメッカですので、
いまさらご紹介の必要は無いのかも知れませんが、
遠方の方でまだ訪れた事のない方向けに、ご案内させていただきたいと思います。
とにかく、両方の山とも海の上に突き出した半島の山の上です。
海をまたいだ方向に、グランドウェーブが飛ばないわけはありません。
添付の絵を見てください。
私も、毎回もの毛無山の移動の度に 50MHzで関東と多くの交信をこなしました。
しかし実際には南関東まで 500Km近くあり、
飯豊山系, 奥会津の山々など多くの高峰を越して行くため、
実際にはこの 50MHzの場合、山岳回折+ダクトの伝搬だったのであろうと思います。
毛無山は、自衛隊のレーダーサイトがある山です。
それぞれの施設は もちろん入れませんが、
通常車での入山自体は可能です。
地図にマークをつけた場所が小広くなっている上、南に突き出しているため
みなさんこのポイントで運用されているようです。
現地の状況は、ビデオを参照ください。
男鹿市には、もう一つ後ほど紹介する「寒風山」という標高 355mの独立峰がありますが、
観光地であるため車や人の出入りも多く、
飛びますが大きめの設備での運用はお薦めできません。
少々奥に入りますが、この毛無山の方をお薦めします。
★毛無山稜線に上がった分岐あたりで、自衛隊のゲートが出来て入れなくなったとの
未確認情報があります。その場合は寒風山におまわり下さい。
男鹿市内のハム局のお話によると、事前に許可を申請すれば入れるそうです。
しかし短いEs交信の中での情報でしたので、それ以上の詳細はわかりません。
★2013春の情報
所轄する自衛隊駐屯地総務課担当者の情報によると、
ゲートの外であれば、車でも許可は不要。また、ゲートの中も、徒歩であれば許可不要。
ただし、ゲートの中に車で入場の際には事前の許可が必要。
それも許可取得の上で駐屯地関係者の同行が必要。時間的にも1時間位が限度。
との事でした。
昔と違ってセキュリティー強化のため、やむを得ない措置との事でした。
実質車での移動運用は難しそうですね。手前に車を置いて、後は徒歩で移動のパターンか
寒風山にまわるしかなさそうです。
毛無山運用地だった場所から南方向の鳥瞰図。実によく飛んでくれました。
ここから合わせて、寒風山からの資料も添付します。
下のCG図で、上の二つの駐車場は混雑します。実質一段下の駐車場が唯一の選択肢です。
寒風山の拡大地図です。
少し引いた地図です。
寒風山から南方面のCGビューです。
寒風山から都心までの断面図です。直線で470Km以上ありますが、これでも50MHzのグランドウェーブで飛んでいくんですから、やはりこの地域は特別です。
寒風山から都心までの直線図です。やはり50MHzのグランドウェーブにはいくつかの山の回折が絡みそうですね。
まず、寒風山(右)と飯豊山(左)との間。 ぎりぎり可視ではないようですが、このくらいでしたら電波は回折していくでしょう。
ブロックしているのは山形県鶴岡市の「三方倉山」。三方倉山からは寒風山も飯豊山も可視です。
飯豊山(左)と、奥会津の荒海岳(右)[栃木県側の高原山でもほぼ同等条件] との間。 可視です。
奥会津の荒海岳(左)[栃木県側の高原山でもほぼ同等条件] と都心(右)の間。
ぎりぎり可視ではないようですが、このくらいでしたら電波は回折して行くでしょう。
ほぼ直線上に並ぶこの二つの山+αのもたらす回折が、秋田と南関東の50MHzによるグランドウェーブを可能にしているのかも知れません。