長野県下伊那郡喬木村(JCG:09008I)城山公園
長野県下伊那郡喬木村は、長野県伊那谷の中にある小さな村です。
読み方は(たかぎむら)。
なかなか知っていないと読めない難読な村名です。
この地域の中心都市の飯田市の東隣に位置し、人口は六千人台。天竜川の東岸から伊那山地の稜線までが喬木村になっています。
村内にあまり目立った観光地や山の上まで車で登れる道路も無く、運用地探しには悩ましい村かも知れません。
そんな中当局が選んだのは「城山公園」(じょうやまこうえん)。 字のごとく、昔お城があった小高い丘です。
最後は狭い道ですが、頂上まで普通車で入れます。 富田集落のすぐ西側です。
標高は600m弱。ただすぐ下の天竜川の川面が400m弱ですので、周りから200mほど高くなっただけです。
一応近くの飯田市街は見渡せます。
登り切った場所はさすがに昔お城があった場所だけに、こ広くフラットです。
小さなお社や四阿や倉庫などもある為、それらを避けて設営するには一番奥の花壇の前あたりがベストと思います。
下に写真やCGビューも示していますが、村の位置は天竜川の東岸でもあり南西方向には少し眺望が開けます。
逆に東や北東は近くの伊那山地がブロックして、南アルプスさえも見えません。山岳回折に使うにしても距離が近いように見えます。
ただベストロケの場所が少ない村内でも、この公園と(もう少し標高を落としますが)夕日が丘公園・大原机山公園などは
条件がいい方と言えると思います。
ただ夕日丘公園は駐車スペースに難があるのと、大原机山公園はマレットゴルフコースが併設されているので場合によって混みそうです。
当局は良く晴れた土曜日の午後から日曜日の朝までここに滞在しましたが、城山公園は一応「公園」と名がつく場所にもかかわらず、
訪問者は地元の方の早朝のお散歩と思われる1名のみ。
他は村から委託を受けた団体の方々の後日の草刈りの為の下見が4名ほど。 それだけです。
静かで無線環境は最高です。
加えて売りになる宣伝材料が少ない小さな村。
その団体の方に「無線を通じて喬木村を全国にPRする為に来たんだ」と説明すると、大変喜んで下さいました。
実際の50~1200MHzの電波の飛びですが、
東の伊那山地の山岳反射と山地を飛び越したグランドウェーブ。西の飯田市西部の山や南西の恵那山の反射。
更に恵那山の南の抜けている方向へのグランドウェーブなど、高くない標高の割には多彩な飛び方をしてくれました。
伊那谷沿いに比較的抜けている名古屋とその近辺の方は、どのバンドでも強い方が多かったです。
成果としては、1200MHzFT8で神戸市固定の方とスケジュールに成功。
また交信までには至りませんでしたが、144MHzFT8の電波は伊那山地を遥かに飛び越えて福島県中通りまでとどいておりました。
50MHzFT8でも伊那山地を越して多くの関東の方と交信いただきました。
尚この公園の設備ですが、ちゃんと水道がついておりました。団体の方のお話によると、上水道でもちろん飲めるとの事です。
また一段下がった所に水道の付いたお手洗いもありました。
しかし訪問者の少ない公園のせいでしょうか。入口には蜘蛛の巣がブロックしており、当局は利用しませんでした。
夜間は街灯がついていました。ただし公園全体を照らすには全然不足で、夜間はほとんど真っ暗と思って下さい。
またこの村の山側には稀にクマも出てくるそうです。
ただこの公園の中では、すぐ下に富田集落がありますので爆竹も使えません。
携帯電話はNTTDocomoで十分圏内でした。
念のため現地の北緯と東経を示しておきます。
下の赤文字の『』の中をコピペしていただいて、グーグルアースの中の「検索」に埋めてからボタンを押すと、画像が現地に飛びます。
『 35°29'13.49"N137°52'36.28"E 』
現地の地図です 富田地区のすぐ西側 飯田市との境界近くです
中央高速の最寄りICは飯田ICになります 飯田市内でのガソリン補給・食料調達がいいルートになります
現地の写真です このビームは名古屋方面です
現地から東方向の伊那山地 下の集落は富田地区
この城山の歴史について 標高が620mとありますが地理院地図で計ると600m弱です
公園内に上水道があります 後ろに小さく屋根だけ見えるのはお手洗いです
現地から東方向の鳥観図です 関東まで山が多いですがこれでも50MHzFT8は飛んでいきました
現地から南西方向の鳥観図です
現地から都心までの直線図です
現地から都心までの断面図です 伊那山地+南アルプス越えはきついですね
現地から大阪までの直線図です 名古屋も同じ線上です
現地から大阪までの断面図です
現地から東方向のCGビューです 伊那山地にブロックされて直接南アルプスは見えません
現地から西方向のCGビューです