山梨県南巨摩郡南部町(JCG:17007E)佐野峠
山梨県南巨摩郡南部町は、山梨県の最南西部に位置する町です。
山梨県はちょうどこの地域で細長く南に突き出しており、その両側を静岡県に挟まれたかっこうをしています。
車で町役場を出るならば、山梨県の県庁所在地の甲府より隣の静岡県の県庁所在地の静岡の方が速く着く位置関係にあります。
人口は7,000人弱。富士川沿いの9割近くが森林の町です。
町はその富士川沿いにいくつかの1,000m前後の山に挟まれています。しかし頂上または直下まで車で入れる山は無く、
どこかの運用スペースのある峠からの運用がベストの選択となります。
この佐野峠は町の北部の富士川の東側に位置する標高845mの峠です。
峠には南側の思親山への登山の出発点として10台弱の駐車スペースとトイレがあり、東にはおおきく富士山がそびえ立ちます。
ここからの富士山は「関東の富士見100景」にも選ばれています。
しかしその他の方角は深い山に囲まれた峠であり、
ここも富士山反射以外に外にVHFの電波が出ていくのか疑いたくなるような見てくれのロケです。
ただ南関東の自宅からも、430MHzFMで弱いながらもここからの移動運用と交信した事があり、
ある程度は出来るであろうと期待はしていました。
強い弱いを別にしても、移動地としては今まででも比較的多くの方による実績がある場所です。
実際50MHzFT8で運用を始めてみると、富士山をかすめた先の南関東の信号が思った以上に強力です。
そればかりか、峠の谷間でかろうじてV字の先になりながらも実際は立木で全く眺望がきかない西の中京・関西方向も盛んに呼んできます。
ここもVHFでは見てくれのロケ以上の飛びを示してくれる場所でした。
アクセスは、国道52号線から富士川とJR身延線をクロスして峠まで登っていく事になります。
おそらくナビでは身延線の内船駅の横を通ってまっすぐ登るコースを示すケースが多いと思います。
このルートで全て舗装道ですが、特に集落の中の道幅と最後の登りの道幅と路肩が厳しい所があり、
少なくとも車幅の広い3ナンバーの車での訪問は推奨できません。出来るだけ小型でトルクのある車で訪問して下さい。
このコースですと、ほとんどの区間グーグルのストリートビューが通っており、大体の道の状況はそこからも見て取れます。
尚このコースでの途中の道案内の看板は、下の写真のようにしっかりしています。
峠の位置を北緯と東経でも示しておきます。
『』の中の赤文字をコピペでグーグルアースのなかの「検索」に置いて検索ボタンを押すと、画像が現地に飛びます。
『 35°18'20.03"N138°29'16.87"E 』
尚この峠はNTTdocomoの携帯ですと、駐車場の中で圏内と圏外が微妙に分かれます。
駐車場の先端富士山側に陣取れば圏内になり、下の写真のように富士山側から引けば圏外になってしまいます。
また、この一帯の山にもクマはいるようですので注意して下さい。
朝から夕方までの滞在中に何組かの登山の方々が思親山に登って行きましたが、多くの方がクマよけの鈴をつけていました。
現地の拡大地図です 深い谷の峠である事がわかります
少し引いた地図です R52からJR身延線内船駅を経由してまっすぐ登るのが最短コースです
拡大地図です 静岡県に挟まれた富士山の西方の移動地です
JR内船駅からのコースでは案内標識はしっかりしていました 思親山方向に進む
峠から東方向の写真です アンテナの正面に富士山が見えます
峠から東方向のCGビューです 多くの山がたちはだかるのがわかります
峠から東方向の鳥観図です 関東までいくつもの山を越さねばなりません
峠から都心までの直線図の始まりの部分です 都心には富士山の北側斜面をかすめます
峠から都心までの断面図です こんもりもっこりは富士山の北斜面です
峠の現地から西側を向いた写真です 何となくV字がわかりますが立木で全く視界はありません
峠から西方向のCGビューです かろうじてV字の中に西方向の大票田があります
峠から西方向の鳥観図です 静岡県境の山や南アルプス南部など多くの山が立ちはだかります
峠から大阪までの断面図です 手前の山のブロックが大きいです
この峠は思親山への登山口にもなっている為トイレも完備です 後ろの建物がトイレです