東京都西多摩郡日の出町（JCG：10002C）梅野木峠
東京都西多摩郡日の出町は東京西部の青梅市とあきる野市に挟まれた人口1万7千人ほどの町です。
町の中には故中曽根首相が所有し、故レーガン大統領とロン・ヤス関係を築いたとされる「日の出山荘」がある事でも知られています。
この梅野木峠(標高約630m)は町の北西部の青梅市との境界、林道大入線にある峠です。峠では林道梅の木線と交差しています。
（峠は梅野木峠ですが、なぜか林道は梅の木線です。）
国土地理院の地図によると、日の出町と青梅市の境界はハイキングコースがある稜線上に走っているようです。
ただ現地には境界の目印になるような杭や三角点はありません。
林道大入線は日の出町側から登って行くと、峠から先の青梅市側は道路崩落の為長い間通行止めになっていてゲートが設置されています。
また林道梅の木線は、西側の日の出山・御嶽山方面には通行止めポールが設置されており車では進入できません。
東側に下りて行く方向にはゲートやポールこそないものの、常時ロープが張られて「関係車両以外通行禁止」との看板が立っています。
つまりここは地図上は交差点になっているように見えるものの、実質袋小路になっている訳で、日の出町側から来た車は同じ道を引き返すしかありません。
この移動地の大きな問題点は、その狭さと駐車スペースがない所にあります。
もともとこの峠は眺望を楽しむ為に作られた場所ではありませんし、ハイカーの拠点としての場所でもありませんので駐車スペースなどは設けられていないのです。
その為天気の良い週末など、少ないスペースは熾烈な争奪戦になる事もあるようです。
その上ここは都心にも近く非常に人気のある手軽な移動地ですので、ここでの移動運用を計画される方は朝早めの現地入りをされた方がいいでしょう。
何とか駐車出来そうなわずかなスペースは主に境界の日の出町側なのと、視界が開けているのも日の出町側なので、
皆さん青梅市ではなく日の出町で運用されているようです。
ここからの眺望は主に東から南にかけてがすばらしいです。下に写真も掲載していますが、空気が澄んでいれば
横浜のランドマークタワーやベイブリッジ、その先の東京湾や対岸の房総半島までも見渡せます。
都心はぎりぎり近くの尾根に隠れるようですが、距離は近いのでV・Uの信号は強力に入ってきます。
また峠の北半分は杉林で全く眺望がありませんが、北側に谷が落ちていますのでそちらにも電波は飛んで行っているようです。
西は山がありますので、グランドウェーブは期待できません。
アクセスは高速道路のICなら圏央道の「日の出IC」からが一番シンプルでわかり易いと思います。
町の北西部にある人気温泉施設の「つるつる温泉」を目指して下さい。
温泉施設手前までは都道ですが、施設を過ぎると林道になりますので途端に道幅は狭くなります。対向車があるとかわるのが難しいぐらいの幅です。
路面は峠頂上まで全て舗装道です。
峠の頂上まではグーグルストリートビューが入っており、現地の広さや途中の路面状況も確認出来ます。ぜひ参照されて下さい。
またグーグルマップにも峠現地の写真が何枚か張り付けられています。中には非常に混雑している写真もあり、
「最悪はこういう状況もありうる」という事例として理解しておいて下さい。
尚現地携帯電話は、途中の温泉施設手前の谷間の一部と林道に入ってからが圏外になりますが、峠まで上がれば弱くともつながるようです。
あと注意点は特に北側一面が杉林ですので、花粉に弱い方は春からしばらくの間はここへの訪問は控えた方がいいでしょう。
東京都知事が鈴木 俊一さんであった時に開通した林道だそうです。
峠の梅の木林道東側通行止めロープの奥から撮った写真。
ここで設営する場合、脇に車一台分通れるスペースを残しておいて下さい。
正式に許可を取った人かどうかわかりませんが、写真の日曜日の運用の時も朝から夕方までの滞在の間で車が3台、
自転車は7～8台、わざわざロープを外して通って行きました。
この事を考慮すると、ご覧のように道幅も狭いですから少なくとも写真の場所での設営は小型車に限るべきでしょう。
現地から南東方面のビュー。横浜のランドマークタワーとベイブリッジ・東京湾と房総半島も見えます。
通行止めの林道大入線青梅市側のゲートに、これ見よがしに張り付けてあるプラカード。復旧させる気はないようです・・
梅の木林道の峠の西側入口。車は入れません。
現地の鳥瞰写真です。峠がいかに狭いかおわかりいただけると思います。ストリートビューが通っていますので、そちらからも確認いただけます。
現地の拡大地図です。
少し引いた地図です。圏央道日の出ICからもさほど離れていません。その途中にコンビニも数軒あります。
峠から南東中心のCGビューです。
峠と都心の直線図です。
峠と都心の断面図です。都心はぎりぎり近くの尾根の影になります。
現地から北中心のCGビューです。杉林で眺望はありませんが、意外とこの方向にも谷が落ちています。 峠からは下の谷底を走るJR青梅線の電車の音も聞こえます。
峠から名古屋までの直線図と断面図です。この方向は山があり、V・Uではダイレクトには望めません。