静岡県賀茂郡松崎町(JCG:18006C)牛原山町民の森
静岡県松崎町は、伊豆半島最南西部に近い海沿いの小さな町です。
人口は3,500人ほど。平成の大合併当時は周辺の市・町との合併話がありましたが、実現せず現在に至っています。
東名高速・新東名高速などからも遠く、ここに車で行くには時間と労力がかかります。
沼津から一部有料道路を使っておよそ距離が80Km。渋滞を考慮しなくとも三時間くらいはかかるでしょうか。
移動地としては、徒歩で登る山であれば「長九郎山」や、このコーナーでも紹介している南伊豆町との境界にある
「暗沢山」(一等三角点のある山頂部分)がありますが、
車で入れる手ごろな山となると、低山になりますがこの「牛原山」が挙げられると思います。
町の中心部のすぐ南側に位置し、運用ポイントまでほとんどが舗装道です。 ダートの部分もフラットです。
牛原山山頂は標高236mですが、そこまでは車では入れません。
車での運用可能ポイントが二箇所あり、およそ標高は170~210mほどです。条件によって場所を選べばいいでしょう。
まず地図から。沼津からいくつかの有料道路と無料の高規格道路をはしごして、R136から西海岸に出るのが一般的です。
現地の拡大地図です。二つ示した推奨ポイントの比較は後ほど述べさせていただきます。
現地での案内板。
まず運用地①に関して上空写真。この写真の200m位手前からダートになっています。
駐車可能なスペースは、詰めても4~5台分くらいでしょうか。その先の広いスペースは柵があり入れません。
横から見るとこんな感じです。地面はフラットでない上に多少傾斜があります。
この広場の先端の車では入れない場所からの北北西のビューです。なるほど標高210m程の眺めではあります。
運用地①から北北東中心のCGビューです。
運用地①から西中心のCGビューです。
運用地②に関して上空写真。地面がフラットで広い駐車場あり。
横から見るとこんな感じです。特に北から東は目の前で木々に囲まれています。
この場所からは、同じコーナーで紹介している南伊豆町の「暗沢山」も見えます。
向こうは標高520m。こちらは170m位。さすがに見上げる感じになります。
運用地②から北北東中心のCGビューです。
運用地②から西中心のCGビューです。北西方向にかぶっているのは牛原山の頂上です。
さて、ここで運用地①・②の詳細比較をさせていただきます。
1.見てくれのロケーション ①の方が絶対的に勝ります。山頂が邪魔をするのは南東。 ②は囲まれている感じがあります。山頂が邪魔をするのは北西。
2.標高 ①約210m ②約170m
3.80.0MHz TOKYO FMの信号 ①入りますがなぜかさほど強くないです。 ②は意外にも強力に入ります。
4.50MHzでの東京ビーコンとJA2IGYの信号 ①・②とも入りますが際立った差はなかったです。
5.駐車場所条件 ①地面がフラットではない上に広くない。 ②地面がフラットでそこそこ広い。
6.無線環境 ①週末は観光客・地元の方のお散歩多い。 ②観光客来るが少ない。当局の滞在中(5月下旬週末約20時間)他の駐車車両はありませんでした。
7.アンテナ設置の条件 ①場所を選べば木の枝に邪魔されません。 ②場所とアンテナの大きさにより木の枝の影響があるでしょう。
その他の条件・情報
・この公園は「桜」「アジサイ」の時期には混雑します。
・この公園は2004年の民放TVドラマ「世界の中心で、愛をさけぶ」のロケ地となっており、その後「聖地」としてもてはやされています。
この影響で週末は意外と混雑する事があります。(特に運用地①の周辺)
・この「聖地化」の影響で、松崎の街中からこの運用地①までのドライブレコーディングの画像をアップしたYouTubeが何本か存在します。
移動を検討される方はぜひルートを参照されてみて下さい。途中に固定局のタワーも映っています。わかるかな? こちらをクリック。
・食料の調達は街中のスーパーやコンビニで十分可能です。
これらの事から、総合点では標高を落としながらも運用地②の方がお勧めで、当局も50MHzが一つのメインでしたのでこちらで運用しました。
ただし、衛星通信(435/145)は立ち木の影響が大きく思った成果は得られませんでした。
したがって144MHz以上や衛星通信は、状況が許せば運用地①を、その他は運用地②を、
というのが現実的な選択になるのかも知れません。
運用地②での50MHzの運用では、南関東の方とは十分交信可能でした。北関東の方とも信号は弱かったですが交信できています。
現地上空からの北向き鳥瞰図です。南関東方面には天城山系が立ちはだかります。
現地から都心までの直線図です。
現地から都心までの断面図です。
現地上空から西方面の鳥瞰図です。
現地から名古屋までの直線図です。
現地から名古屋までの断面図です。