山梨県南都留郡道志村(JCG:17008F)林道田代椿線

 
 

 山梨県道志村は山梨県東部の深い谷の中にある小さな村です。 

人口は1,600人ほど。特に2000年以降人口減少が加速しています。

それでも豊かな自然や清流道志川に恵まれ、都心からも離れていない事もあり、

村内には30を超すキャンピング施設があるキャンピング場密集地帯になっています。

 

 道志村は、登山による山岳移動を楽しむには「御正体山」「菜畑山」「大室山」など多くの選択肢があります。

しかし車で頂上や頂上直下まで入れる山は無く、車の場合少しでもターゲットとする方向に開けた場所に入る事が出来る林道などを探す必要があります。

今回紹介させていただく「林道田代椿線」のポイントは、大票田として意識したい都心方面や西日本方面の両方に谷が開いている場所です。

 

 実は当局はだいぶ以前からこの場所では何回か運用させていただいておりました。

しかし以前この周りは植林された杉で囲まれており、谷は開いているものの眺望がきかない上に、サイズの大きいアンテナは

木の枝に引っかかっていましたので、「推奨までは出来ない」と判断してこのコーナーでは取り上げておりませんでした。

 しかし最近そのポイント周りの木々が伐採されて、大きく視界が開けるようになったのと

50MHzのF9FT程度のビームアンテナならば問題なく設営できる空間が確保できるようになりましたので、

ここで紹介させていただく事としました。

 

 場所は道志川の南側の斜面の中になります。 標高は650mほどあります。

詳しい北緯・東経は『 35°31'41.52"N    139°02'42.96"E 』になります。

かっこの中をグーグルアースの中の「検索」にコピペしていただいて、検索ボタンを押せば画像が現地に飛びます。

目の前の林道にはストリートビューも通っています。 国道を外れても現地まで狭いながらも全て舗装道です。

まわりにキャンプ場などがある為林道でも通行はありますが、週末の日中でも一日5~6台以上の通行は見た覚えがないです。

 

 村内には他にも道志川をはさんで反対側の北側斜面に、更に高い標高まで登れる別の袋小路の林道があります。

(林道富士東部(南)線。ネット上の他の方の移動レポートを見てもほとんどの方がそちらからの運用のようです。)

ところが下のCGビューで比較していただくとわかりますが、北側の林道からですと標高は稼ぐ事が出来ますが、

大票田として狙いたい都心方向も西日本方向も近くの尾根に隠れてしまいます。

 一方この南側は標高を落とすものの、両方向とも谷間の方向ではありますが、まずまず開けています。

その為に当局は50MHz用にはこちら側を推奨させていただいております。

実際50MHzでの東京23区やその先の茨城南部の局はHB9CVでも大変強力でした。

しかし少し外れたさいたま市以北の方や、丹沢の影になる相模原南部や横浜方面の局は強くはなかったです。

 

 ただ、どちらに転んでもここは谷の中です。 50MHzでのグランドウェーブの飛ぶ方向は限られていますので、

どちらかと言うとHF HBなどとの運用も合わせてのEsシーズン向けの移動地と言えるかも知れません。

6月上旬の50MHzの運用では、クラスターアップ後でしたが、北海道・九州・沖縄の方からも多くコールをいただきました。

 一方、144・430MHz以上で富士山反射を狙う場合は大きく状況が異なります。前述の道志川北側の林道や

上野原方面に抜ける厳道峠の頂上手前のビューポイントが富士山の真正面になります。

 

 尚複数の地元の方のお話によると、この周辺もその豊かな自然ゆえに、年に一度程度はクマの目撃情報があるとの事です。

どちらかと言うと秋の方が多いそうです。念の為注意下さい。

 

 まず2014年運用時の現地写真です。杉林に囲まれているのがわかります。

 続いて2019年の写真です。ほとんどの木が伐採されて、以前と比べて視界が広がっているのがわかります。

車は詰めて2台の駐車がやっとでしょうか。

 車の位置から都心方向です。雲で遠くが見えませんが、少なくとも木々で視界が遮られる事はもうありません。

 目の前の四阿から車の方向です。風が無い時なら雨でもこの中でアンテナの組立・バラシなど出来そうです。

 

 この一帯は横浜市方面への水源の森になっています。

 現地から都心方向を向いた鳥瞰図です。ちょうど谷の開いた方向の先に都心があります。

 現地から西日本方向を向いた鳥瞰図です。御正体山や菜畑山をかすめますが、谷筋の向こうが西日本方向になります。

 現地の拡大地図です。 道志川のすぐ南側斜面です。R413(道志みち)で相模原方面からの行き来でしたら

道志村に入ってからおよそ9.2Kmの「荒井橋」を渡ってすぐ左折します。この「荒井橋」は道志川を渡る橋ではなく小さな沢を渡る橋です。 

前後にも似たようなキャンプ場方面に入る道がありますので、「9.2Km・荒井橋の先・左折して道志川を渡る」を良く確認してください。

2019年に「少女行方不明事件」が発生したオートキャンプ場は、この同じ林道上にあります。

下の地図ではわずかに右側に外れた場所になります。

 少し引いた地図です。東京・横浜方面からの行き来でしたら、最寄りの高速道ICは圏央道相模原ICになります。

道志村の中に入ってからは大手のコンビニはありません。食料調達は相模原方面までで済ませて下さい。

都留IC経由でしたらその周りにコンビニがあります。

 今回推奨の道志川南側のポイントから都心方面のCGビューです。ほぼ谷間のVの字の方向に都心があるのがわかります。

 同じく道志川南側のポイントから西側のCGビューです。菜畑山や御正体山がかぶりますが、それらの山まで少し距離が保てます。

 道志川北側の林道から東方向のCGビューです。都心方向は、へばりついている尾根の向こう側になってしまいます。

 道志川北側の林道から西方向のCGビューです。この方向の大都市も近くの尾根にかぶってしまいます。

 現地から都心までの直線図です。

 現地から都心までの断面図です。

 現地から大阪までの直線図です。

 現地から大阪までの断面図です。

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