神奈川県中郡大磯町(JCG:11006B)鷹取山
神奈川県大磯町は神奈川県南部の海沿いの町で、「湘南の奥座敷」とも呼ばれています。
明治時代から海水浴場が開設され、避暑地として伊藤博文・大隈重信・吉田茂など多くの著名な政治家や財界人も邸宅を構えていた事で知られています。
町の面積はさほど広くなく、海岸に近い湘南平や北部の一部に低い丘陵が連なっている他は、高い山などはありません。
湘南平には舗装道路がとりついておりアクセスも抜群なのですが、観光地として混むので無線環境としては良くありません。
加えてその頂上部分は隣接する「平塚市」と、この「大磯町」との境界線が未確定地域になっており、
どちらかのアナウンスで運用していると意地悪な局からクレームが付く事さえあります。
(その為当局は湘南平で運用する際にはフォーン系を避け、CW中心の運用にしています。 笑)
今回紹介させていただくのは、町の比較的北部にある丘陵の一角にある完全大磯町内の「鷹取山」です。
山と言っても標高は219m弱でして、本当に「丘」程度の存在です。
しかしその丘は都心方面に対して何も障害物が無く、良く開けており都心方向からのVUの信号は強力です。
ただし現地は林の中で、眺望は全くありません。
他にもいくつか問題があります。
「レイクウッドGC」というゴルフ場が隣接しており、そのコースの脇からダートのアクセス道に入りますが、
路面がそれほど良くありません。
普通車で入れないほどではありませんが、路面に結構凹凸がありガタガタです。
加えてアップダウンがあり、その鞍部では雨の後には道がぬかるみます。注意が必要です。
更にはとにかく道が狭く、加えて途中には広い場所がほとんど無いので、運悪く対向車があった時には悲劇となります。
ゴルフコースの脇の入り口から運用地までは1km弱。最悪はどちらかの車が最低でも数百mはバックする事になります。
バック運転に自信の無い方は入るべきではないかも知れません。(笑)
車も可能な限り小型の車で入るべきでしょう。道路状況は下の写真も参照下さい。
最近になってこのダートのアクセス道にもグーグルストリートビューが入りました。そちらからも路面を見ていただく事が可能です。
運用地は、車で一番奥に入った所の鷹取神社(通常無人)手前が細長い広場になっており、その中でアンテナ設営が可能です。
神社には車止めがあり入れませんし、その先は階段になっていますので車はこの広場までです。
尚、携帯電話も(携帯会社によるかも知れませんが)サービスエリアマップでは完全に圏内になっていながら
実態は殆ど圏外か時たまハリが立たない程度につながる程度です。
ここからの電話・メール・LINEなどでの連絡はアテにしない方がいいでしょう。
現地はハイキングコースの「関東ふれあいの道」の途上にあり、そこそこハイカーの方が来られます。
広場での設営は通行を妨げないよう出来るだけ端に寄っておこなってください。
ただし車は道の状況もあり、また袋小路でもありますので、ほとんど入って来ないようです。
(地元の方の軽トラによる不法投棄の見回りは時々あるようです。
また普段は無人の神社で何かイベントがある際には、作業の為複数の車が入ってくる事があるようです。)
対向車があったら「運が悪かった」と諦めるしかないでしょう。
尚実際の鷹取山の山頂はこのアクセス道のすぐ脇の林の中で、運用地広場との標高差はほとんど無く
その方向がブロックされる事はありません。
現地の拡大地図です。普通は北の平塚市側からのアクセスで、上吉沢配水池(タンク)の脇の道を入ります。
現地の北緯と東経は『 35°19'44.81"N 139°16'34.54"E 』です。
現地から北東方面中心のCGビューです。立ち木さえ無ければこのような眺望が広がるはずです。
現地から都心までの直線図です。
現地から都心までの断面図です。
現地から都心方面の鳥瞰図です。住宅地も決して遠くではありません。これで携帯電話が圏外になるのは不思議です・・
現地から西方向のCGビューです。この方向も林になる為、実際の眺望はありません。
現地から名古屋までの直線図です。
現地から名古屋までの断面図です。
現地から西方面の鳥瞰図です。50MHzのGWは、まず箱根を越さねばなりません。
鷹取山に入るポイントの「山入口」バス停。確かにここは鷹取山入口です。
他の部分の道幅はこんな感じ。対向車があったらまずかわれません。
一番奥の広場。車の向かって右後ろが車止めと鷹取神社になります。
最後のアクセス道はピンクの線の部分です。約1km弱あります。
☆通行注意情報☆
2019年秋の台風によってアクセス道途中脇の大木が根元から倒れ、路肩が崩れて通れる幅が狭くなっています。
小型車での通行を心がけて下さい。普段通行のある道ではありませんので、おそらく当面このままではないかと思われます。
2019年発生の倒木は撤去されましたが、2021年の台風14・16号の影響と思われる新たな倒木が発生しています。
道の半分近くをふさいでおり、4WDでも大型の車は通行出来ません。
小型の4WDで、車のボディをする覚悟なら何とか通行可能です。