静岡県下田市(JCC:1820) 寝姿山

 

 静岡県下田市は伊豆半島の南東端のある市で、観光地として有名で御用邸などもあります

しかし半島の先端に近く、高速道路網からも外れている事もありアクセスに時間を要します。

また山側に入って行くことの出来る道路があまりなく、それらの要因が頻繁な移動運用を難しくしています。

 

 その中でもこの「寝姿山」は数少ない下田市の移動候補地と言えます。各局による実績のある移動地です。

標高は200m程で山と言うのもはばかられる高さですが、伊豆急行の終点「伊豆急下田駅」の目の前から

この寝姿山にロープウェイも走っています。

 そのロープウェイの終点に絶景の展望台がありますが、そこは今回紹介する運用地ではありません。

その展望台は一般車両は入れませんし観光地でもあるので、やってもハンディー+ホイップがいい所でしょうか。

 

 今回紹介させていただく運用地は、その北側にある「寝姿山自然公園」の周りを走る「林道 寝姿山線」

の途中にあるポイントです。

 

 この林道に入るには、まず国道135号線から市街地の脇を流れる稲生沢川の脇の小道を入り標高を稼ぎます。

下の写真の林道の起点から林道に入ります。

この林道は入ってほんの少しだけが舗装ですが、残り全体の90%以上はダートです。

かなり凸凹がありますが、普通車でも走る事が出来る程度のダートです。ただし大雨の後は注意ください。

 

 この林道の難点は、頂上の自然公園も含め、あまり普段の整備はされていないようで

下の鳥瞰写真を見ても察せられるように、道の両側から覆いかぶさっている木々でアンテナを支障なく上げられる

ポイントがほとんどない事にあります。

 さらに大票田として狙いたい西側のエリアと関東方面に共通して開いたポイントが無く、

狙う方向によって、場所を変えないといけません。

 

 下の地図と写真で、西側を狙えるポイントと関東方面を狙えるポイントを示しています。

共に何とか上空が空いているようにも見えますが、それでも使うアンテナとその高さにより

電線や木の枝が邪魔をしますので、細心の注意が必要です。

 この林道上には「駐車スペース」のようなものは無く、このポイントでもたまたま道幅が広がっている所を選んでいるだけで、

もしタイヤベース+伸縮ポールでアンテナを上げる時には地面が必ずしもフラットではありませんので

工夫が必要となる場合があります。

 

 尚この林道も産業廃棄物が不法投棄される事があるようで、ここでの自分の何回かの訪問の中でパトカーに出会った事はありませんが、

途中に民家があるような林道でもないにもかかわらず、暗くなってからも何回も「見回り」と思われる通行がありました。

 現地が駐車用スペースでない事から言っても、この場所は泊りがけ運用にはなじまないように思います。

御用邸などがある土地でもあり、何をやっているのかわからない外からの人に対する地元の方の警戒意識も高いと思われます。

(神奈川県の葉山町も同様の傾向が見られます)

夜に車中泊の場合は、面倒でも山の南側すぐ下の「道の駅」などを利用する事をお薦めします。

 

 まず地図です。市街地のすぐ脇の山です。

 この林道の入り口の写真です。右の方に入って行って下さい。

 この入口にある案内図。すすけていて、あまり観光客が来るような所でもない事が想像いただけると思います。

 林道の標識。2.4Kmほどの短い林道です。

 それでは入ってみましょう。

 林道の路面状況。ほとんどがダートで、そこそこ凸凹があります。

 ここで、この場所の鳥瞰写真。

   運用ポイントにもう少し寄った鳥瞰写真です。林道自体は木々で隠れた部分が多く、アンテナが上げられそうな場所が少ない事が
おわかりいただけると思います。
 まず西方面を狙う運用場所。けっして広くありません。上の電線にも注意。木々が邪魔をして眺望もありません。
ここでFMラジオをワッチしてみると、東京方面の各FM局は殆ど聞こえませんが、西方面は良く入ります。

 もし木々が無ければ、ここからはおおよそこのような眺望があるはずです。下に広がるのは下田市街です。

 そのポイントからの鳥瞰写真。伊豆半島内の山さえ越してしまえば・・と言うのがお分かりいただけると思います。

 そして関東向け運用場所。ここも木々で眺望はありません。この写真の運用の際は衛星通信対応の為、車を強引に南北方向に停めました。
それが無ければ東西方向に停めて、もう少し大きめのアンテナも上げやすかったかも知れません。この50MHzビームで東京方向です。
尚、FMラジオはここでは西方面の放送局は殆ど入らず、東京・横浜方面の各局は大変強力でした。
 

 もし木々が無ければ、この場所からの東京方面眺望は、ほぼこうなるはずです。

 このポイントから東京方面の鳥瞰写真。

 西向けポイントからの西側主要都市の方向。

 名古屋までの断面図。

 名古屋までの直線図。

 関東向きポイントから見た東京方面主要都市の方向。

 同じく関東向きポイントから東京までの断面図。

 同じく関東向きポイントから東京までの直線図。

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