山形県東置賜郡川西町(JCG:05006A) 最上川土手

 

  東置賜郡川西町は、山形県南部の米沢盆地の中にある町です。

町の南西部には道路の付いた低い山もありますが、東西や北方向には開いていても

南側にスパッと開いた移動運用に適した場所が無く、

今回は手軽に行ける盆地の中の運用地を案内させていただきます。

 

 町の東から北東部にかけて、同じ東置賜郡の高畠町や南陽市などと境界線を接しながら

最上川が流れています。

その土手の上は多くがダートながらも車の通行も可能な道路があり、道幅は広くはありませんが、

一定間隔で待避帯なども整備されており、そういった広い場所で運用するといいでしょう。

 

 ロケは完全な平地移動になってしまいますが、この川の土手に限らずこの米沢盆地北部は

意外と50MHzで大票田として狙いたい関東方面にグランドウェーブでも良く飛びます。

(運用時期は夏の夕方と早朝)

ここから南の離れた所には吾妻連峰が立ちはだかります。

見てくれは離れているものの、実際の距離は近いので越していきそうにもないように見えますが、

実際はこの吾妻連峰とその先の那須連峰とその先の都心方面が大体一直線ですので、

FBな二段山岳回折となっているようです。

実際の交信可否は相手局次第となりましょうが、下の写真のアンテナ程度でも

QSBが多いながらも多くの局と50MHzグランドウェーブで交信出来ています。

 

 尚この最上川土手は、周りの高畠町や南陽市と複雑に境界線を接していますので、

少し動いて同じく道路の広い所さえあれば、伝搬は同じ条件で楽しむことが出来るはずです。

実際下の写真と地図で示した川西町のポイントからほんの少し南東に土手を動けば

高畠町の広いポイントがあります。

やりようによっては、一日の中でもはしご移動も出来るのではないでしょうか。

 

 話題を一つ。

特に地元の方や無線をやられる方は、この地域が「置賜(おきたま)地方」と呼ばれる事はご存知と思います。

実際、天気予報などの地域区分でもこの地域を「置賜(おきたま)地方」と呼んでいます。

しかしなぜか、山形新幹線もとまるJRの駅名だけは同じ漢字でありながら「置賜(おいたま)駅」です。

この地域に仕事で訪れる事があった時にタクシーを使いましたので、運転手の方に聞いてみたのですが、

なぜ違うのか、その理由はわかりませんでした。  何か歴史的な背景があるのでしょうが、はたして?

 

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 現地から南方向の鳥瞰図です。米沢市街の向こうの尾根と、那須連山と南関東がほぼ一直線です。

 那須連山三本槍岳からの360°可視マップと、三本槍岳と吾妻連峰の東鉢山の直線図を合わせた地図です。
東鉢山は吾妻連峰の白布峠のすぐ西側にある山で、この移動地と直線の延長線上で見渡しになります。東鉢山と三本槍岳も見渡しで、
三本槍岳の南の直線の延長線上は、下のピンク部分のように都心方面に眺望が広がりますので、
この移動地と都心方面は、50MHz GWにおいてはほぼこの二つの山の二段回折となるのではないでしょうか。

 北方向の鳥瞰図。南陽の北の丘陵が近く、あまり望めません。

 おおよその場所です。当局が選んだのは最上川の南側で、川西町と高畠町の境界近くの川西町側です。

 現地の拡大写真です。この場所は川に降りていく方向にはロープがかかっており、通行を妨げるような事もありませんでした。
他にも川の両岸に道路脇が広くなった場所はあり、いくつか選択肢はあります。

 例えばもう少し引いて見ると、高畠町側にも長い待避帯があり、ここでも通行を妨げず設営が可能です。

 川西町現地での写真。これで50MHzGWで関東と山岳回折特有のQSBが多いながらもQSO出来ています。

 現地から吾妻連峰方面を撮影してみましたが、もやって何も見えませんでした。(汗)

 現地からの南西中心のCGビュー

 現地-都心直線図

 現地-都心断面図

 この地域は冬雪深い所です。電車に乗っても駅の看板を掘り出しておいてくれないと、どこに着いたのかわからなくなる事があります。(笑)

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