石川県羽咋市(JCC:3007) 碁石ヶ峰
石川県羽咋市は、石川県の能登半島の付け根の日本海側にある人口約1万9千人ほどの自治体です。
日本海の海岸沿いにある砂浜を車で走る事の出来る「千里浜」(ちりはま)は観光地として有名です。
内陸側は富山県との県境にある「宝達丘陵」と呼ばれる低い山々までが市の範囲になります。
この「碁石ヶ峰」はその丘陵地帯にある低山で、頂上の標高は461m。頂上直下まで車で入れます。
山はその場所により石川県羽咋市・石川県鹿島郡中能登町・富山県氷見市に分かれます。
この碁石ヶ峰は地元では移動地として非常に有名な場所でして、改めて紹介させていただく必要が無いかも知れませんが、
他の北陸の移動地情報のアップを機に、一緒にここで紹介させていただく事にさせていただきました。
碁石ヶ峰は主に羽咋市側の邑知潟平野の国道159号線から石川県の県道304号線に入るコースと、
氷見市内から富山県の県道304号線から登る二つのコースがあります。
ともに原山峠まで登った後は、鹿島少年自然の家の角から碁石ヶ峰頂上方面に向かいます。
頂上直下に広い駐車場のような広場があり、そこの南側の斜面に近い所で運用すればいいでしょう。
この場所は開いている向きが主に南西側でして、その標高もあってVHFで関西方面に良く飛びます。
しかしここから関東方面には、アンテナを小さなピークがある方向に向けなくてはなりません。
この広場からは更に頂上まで上がれる階段もありましたが、当局は入りませんでした。
尚この広場にはトイレもあります。 またこの広場は羽咋市側になります。
ここから峠方向に少し戻った所には、風力発電用風車とその入り口に数台の駐車スペースがあり、
そこは鹿島郡中能登町になります。十分設営可能な広さがありますが、当局は時間の関係でそこでは運用しませんでした。
そちらではどちらかと言うと南東の関東方面に良く開いています。
またその2ポイントの間は道路は氷見市の区間を走ります。
ただ残念ながら氷見市の区間には運用が出来るような十分なスペースのある場所はありません。
氷見市の運用は別の場所を探す必要がありそうです。
碁石ヶ峰から関西方面に向かうには、羽咋市内にいくつかある「里山海道」のICから南に向かいます。
また長野・新潟・関東方面には、氷見市内からいくつかある「能越自動車道」のICから南に向かいます。
何れにしましても、宝達丘陵に近いところにはスーパーもコンビニもガソリンスタンドも無いので、
ここに向かう時の事前調達は、羽咋市街か氷見市街で済ませる必要があります。
また下に写真を掲載しましたように、この一帯はクマを含む野生生物の生息地でもあるようです。
十分な対策を取って入られて下さい。
当時この場所は携帯は圏外だった覚えがあります。
今NTT Docomoのサービスマップを見ても、ぎりぎり圏外になっています。
最後に現地の北緯と東経を示しておきます。
下の『』の中の赤文字をコピペしていただいて、グーグルアースかグーグルマップの検索に埋めていただいて
「検索」ボタンを押すと、画像が現地に飛びます。
『 36°54'45.08"N136°53'06.66"E 』
この碁石ヶ峰に当局が最後に訪問したのは2016年になります。
グーグルストリートビューなどで見ても、基本的な所は変わっていないように見えますが、
念の為移動運用で訪問される方は、ぜひ最新の情報も合わせてご確認ください。
特に羽咋市側広場から関西方面の立木は、下の掲載写真より背が伸びているように見えます。
現地の拡大地図です。
少し引いた地図です。4万分の1まで引いても周りの街の中心部や高規格道路のICは見えてきません。
更に引いた地図です。ここは能登半島付け根のほぼ真ん中になります。
現地の上空写真になります。
現地近くの公園にあった案内図です。
この一帯は・・・
現地から南中心のCGビューです。実際はここから関東方面は、このCGに現れない小ピークがかぶります。
現地から関西方面を向いた鳥観図です。
現地の写真です。車の正面で関西方面。ビームの方向は関東方面です。
現地から関東方面を向いた写真です。小さな建物が見えるのはトイレです。写真の左端に頂上への階段が見えます。
碁石ヶ峰から都心までの直線図です。次の3枚の写真で想定されるVHF以上の山岳回折のルートを説明させていただきます。
次のポイント間は完全な一直線ではありませんが、ほぼほぼ直線上です。案内の羽咋市の広場から関東方面の直視は
小ピークがあるので難しいですが、それを考えなければ現地から立山連峰の主峰「大汝山」は可視です。
次に立山の「大汝山」から秩父の「武甲山」は可視です。
秩父の「武甲山」から「新宿」までも可視です。このように碁石ヶ峰から都心までは、VHFではほぼこの二つの山やその周りの山の
山岳回折が影響すると思われます。 中能登町側の関東側に開いたポイントからのVHFはこの回折で関東までよく飛ぶでしょう。
現地から大阪までの直線図です。
現地から大阪までの断面図です。山岳回折を期待するような高い山はありませんが、関西方面には視界が良いので
VHFではグランドウェーブの伸びによる交信が期待できるでしょう。