群馬県甘楽郡南牧村(JCG:16004C)/長野県南佐久郡佐久穂町(JCG:09017I) 大上峠

 
 

 群馬県の南牧村は群馬県南部に位置する山深い場所ある村です。

高齢化率日本一でも有名な村です。 また、日航ジャンボ機墜落事故で有名になってしまった上野村のすぐ隣です。

 
 

 ここは南牧川が流れ下る東方向(場所によっては北東)以外は1,000mクラスの山に囲まれ、

まず集落の中からではVHF以上の電波は外に出て行かないでしょう。

車で峠や山の稜線に入れる場所も極めて限られ、加えて全方向に開いた場所はありません。

ただし、担ぎ上げを覚悟すれば話は別です。

 
 

 今回、車で入れる大上峠から運用してまいりましたので、紹介させていただきます。

今回訪問した2015年5月中旬には、峠の南牧村側に入った所で崖崩れがあり、

佐久穂町側からしか入れませんでした。

林道大上線が峠へのアクセス道になりますが、少なくとも佐久穂町側からは全舗装。

またグーグルストリートビューで見る限りは南牧村側も舗装道のようです。

峠は写真やビデオを見てもおわかりのように、広くなっており、

車は端に寄せて運用すればよいでしょう。

 
 

 峠の頂上は、南牧村と佐久穂町の境界になっています。

具体的に境界を直接示す看板は有りませんが、明らかにある一線で舗装の色が変わっており、

その両側に林道が「南牧村管理」「佐久穂町管理」である旨のそれぞれの看板があります。

実質そこが林道管理区分の境界。 すなわちそれが1エリアと0エリアの境界なのかなと想像されます。

現地の状況はビデオの中にも映っていますので、参照下さい。

 
 

 現地のロケは、峠で両側が山にブロックされており、開いている方向は少ないです。

樹木で見えませんが、北から東は開いています。前橋など群馬県中心部の局は50MHzで強かったです。

あと開いているのは南西だけです。その南西も離れた先に八ヶ岳連峰が有り、スパッと開いてはいません。

南関東方面にも直近に仰角20℃ほどに山がブロックしています。

今回は50MHzで西のエリアの局とのスケジュールがありましたので、この場所を選びました。

結果はSc経由だったようですが何とか成功したのと、

愛知県の移動局とも交信出来ていますので、局さえいれば50MHzで名古屋近辺までは山岳回折で

いけるのではないかという感触は得ました。

 
 

 尚、峠の頂上から200~300mほど佐久穂町側に下った所に公衆トイレがありますが、

電気が来ていませんので夜は真っ暗です。 それと水場はありません。

 また、南牧村・佐久穂町両方の役場とも「峠でクマの目撃情報は聞いたことが無い」と言いますが、

それぞれ下がった沢つたいでは、そこそこの目撃情報があるようです。 注意して下さい。

 
 

 もう一つ。この群馬県甘楽郡の南牧村の読み方は「なんもくむら」です。

実は長野県側すぐ近くの八ヶ岳麓にも、南佐久郡南牧村がありますが、

こちらは「みなみまきむら」です。

両方近いですし、一回の移動ではしご移動すると、混乱しそうですね。 Hi

 
 

 現地のビデオはここをクリック

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 峠から北東方面の鳥瞰図。群馬県中心部に良く開けているのがおわかりいただけると思います。
また、南牧村の集落がいかに山深いかわかります。
 
 残念ながらこの峠から南関東は開いていません。
 峠から南西方面の鳥瞰図。峠から佐久穂町側にすとんと落ちていますが、すぐに八ヶ岳連峰その他の山々がブロックします。
それでも50MHzで愛知県の移動局が強く入りましたので、固定局も何とかなるかも知れません。

 現地の写真。峠の頂上は広くなっています。  広葉樹が多く、新緑と紅葉の季節は最高です。

峠-1と峠-2は車では入れません。御荷鉾林道は道が狭く設営場所が難しいようです。

 現地の拡大地図です。

 少し引いた地図です。最寄り高速道ICは下仁田か佐久ですが、現地での食料調達を考えるならば、遠回りでも佐久IC経由でしょう。

 南西中心のCGビューです。峠からはストンと標高が落ちますが、その先別の尾根がブロックします。それでも50MHzで愛知県の移動局は強力でした。

 峠から南関東方面のCGビューです。完全に目の前の山にブロックされています。群馬県南牧村の南関東向けV・Uは御荷鉾林道にお廻り下さい。

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